梅雨入りした、のかな?今日は雨降りな一日です。
先日、ハーディングフェーレのペグをギアペグに交換するというご依頼を頂きました。
まずギアペグとは何か?
通常のペグは木材で出来ていて、黒檀だったり柘植だったりします。
ギアペグは素材はなんと言えば良いのかな?プラスティック系の素材?詳しくは分からないのですが、これはペグを回すと木材の様にペグ全体が回るのではなく、真ん中付近だけが回転する仕組みになっています。つまり、通常のペグでよくよくよく起きる、ペグが回しづらくなる問題(要するにペグとペグ穴の接地面の不具合)が起きません。日本の湿度が高くなったり低くなったりする大きな環境を受けず、その都度調整する必要がないのが大きな利点です。(※ペグ穴面が木なので、時期、環境によってはペグをより奥に差し込む必要があるかもしれません)
ギアペグはFine-tune Pegs(ウィットナー社製)と呼ばれており、ヴァイオリンのテールピースに付けるファインチューナーはご存知かと思いますが、それくらいごく僅かな調弦がペグで可能となります。これはハーディングフェーレにとってはとっても便利です。特に弦の数が多い細い共鳴弦には。
ノルウェーにいた時も、交換作業はしたことあり、また自身の楽器でも共鳴弦付きフィドルを作った際にこちらを使用しました。ノルウェーの製作家さんでもSalveさんの楽器は度々ギアペグが付けられているの見かけますね。普通のヴァイオリンでもつけていらっしゃる方もいると思います。と言うか、元々ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ用ですし。
さて、ギアペグのメリットを取り上げましたが、では、交換依頼して早速使いたい!...と、実は簡単には行きません。ちょっと長くなりましたので、分けて書きます。
(書いてて...これ、お客さんからしたら億劫になりそう...かな🙄)と思うのですが、個人的には大事な事だと思っているので...ご興味あればご一読下さい🙇♂️
次のブログ「ギアペグのメリットと交換時に知っておきたい事➁」へ。
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